東京SURVIVEgirl

東京都在住20代。洋楽・海外エンタメ・ゴシップの話題と都会の日々をSURVIVEする超パーソナルな記録。

【今日のひとりごと】キャンセルカルチャーってナニ?

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『キャンセルカルチャー』ってナニ?

こんにちは!TOMOです。SNSをやってて、海外の情報が入ってくる人なら聞いたことあるワード。なんとなく意味は掴める気がするけど、はっきりと理解できてるわけじゃない…そんな「キャンセルカルチャー」について調べてみました。

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『cancel』とは

数年前から、『cancel』スラングとして「いらない・受け入れない」という意味で、「He is cancelled.(彼はないわ)」みたいに動詞として使われるようになりました。

「私は好きじゃない」どころではなく、「ありえない!もうSNSのフォローも全部外すし、LINEもブロック!(歌手だったら)曲も聴かない!人として受けつけない!」って感じです。

 

『cancel culture』とは

『キャンセルカルチャー(cancel culture)』とは、簡単に言うと主にSNS個人orコミュニティを批判・拒否する社会的風潮のことを言います。

ここで重要なのは、その批判する内容について正確な証拠を示さずに糾弾したり、また第三者がその確かかどうか分からない情報に乗っかり拡散してしまう点です。著名人がネットで炎上されるのがまさにその例です。2010年代にも同じような「コールアウトカルチャー(call-out culture)」というワードも実はありました。

キャンセルカルチャーの問題点は、ソーシャルメディアの利点であったはずの匿名性拡散性が、時に武器となってしまうことです。有名人やインフルエンサーの炎上の発端となる出来事に対して、過去の発言や行動を掘り出し、徹底的に攻撃し、その人のキャリア全てを潰してしまうのです。

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ネットには沢山の情報がありますが、もちろんフェイクニュースもごまんとあります。人々は断片的な情報を、即座に個人の見解で判断し、拡散する。つまり簡単に嘘の情報が秒で世界中に出回ってしまう。それが、一個人を陥れる自体になるなんて恐ろしくないですか?

 

 

 

キャンセルカルチャーの例 

james charles

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2019年に起きた、美容YouTuberのjames charles(ジェームズ・チャールズ)と同じく美容YouTuberのタティとの炎上事件。

家族同様である間柄のタティがサプリを販売していると知っていながら、ジェームズはライバルである他会社のサプリをPRしたことに対して、タティは侮辱的な行為を受けたとビデオで告発します。すぐさまジェームズは、そのことに対しInstagramのストーリーで謝罪と弁解の文を投稿しますが、怒りが治らなかったのか、タティは再びビデオをアップしました。その内容というのが、ジェームズの性的な事例の告発が含まれていて、それに便乗して様々な人物がある事ないことを発言し、彼は一気にイメージダウン。

なんとこの件で、ジェームズはたった5日で300万人の登録者を失っています。

彼と仲良く共演していたYouTuberもフォローを外したり、彼がコラボしたブランドの商品も非買運動があったり、もちろん彼の誹謗中傷は後をつきません。

 

 

木村花

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先日22歳という若さで死去した女子プロレスラーの木村花選手。恋愛リアリティ番組テラスハウス』に出演しており、彼女が自殺に至った経緯は日本だけでなく、世界にもニュースが広がっています。

彼女がネットで誹謗中傷を受けたきっかけが、「コスチューム事件」。洗濯機に入れっぱなしだったコスチュームを、共演者の男性にそのまま気づかず洗濯され、縮んでしまい使い物にならなくなり、彼に対してキレるという内容。彼女は怒りが収まらず、彼の被っていた帽子を取り上げ床に投げつけるシーンがありました。

それが、ネットで「命より大事なコスチュームを入れっぱなしにする方が悪い」「プロレスラーが手を出すなんて選手失格だ」「テラハやめろ」など、数えきれない批判が出ました。彼女は彼を殴っても押してもないのに、『手を出した』という言葉もあり、やはり情報の歪みとは怖いです。

また『テラスハウス』にも問題が浮上しており、リアリティ番組と言いながら実際のところ台本が用意されており100%共演者が素のままで出演していなかったのです。それにも関わらず、役ではなく本名で出演、プライベートも何もありません。

番組の姿だけで、人物全てを『cancel』されるのはあまりにも酷いです。

 

 

近年、ただの一般人が一瞬で有名人になるのは珍しい話じゃありません。こうしたインフルエンサーであったり、リアリティ番組の出演者は、身近に感じられるからこそキャンセルカルチャーの餌食になりやすくなってしまっています。

また、私が好きなDoja Catも、つい先日までニッキーミナージュが加わった「Say So」のリミックスがBillboard100で1位をキープしていたのが記憶に新しいですが、彼女も今になって5年前の人種差別的な発言が掘り起こされ、キャンセル案件になっています。

 

 

人は必ず間違いを起こすし、学び、成長するのだから、誤った行動をしたなら行動だけ指摘しよう。その人に対して「死ね」は見当違いでしょう?

自由に発信できるように作られたはずのソーシャルメディアのプラットフォームが、いつの間にか周りの目をうかがって発信せざるをえなくなってる現代を、キャンセルカルチャーが表しているように感じる。

 

シンプルだけど言われちゃ嫌なことは言っちゃだめ。

誰も命を落とすようなことがありませんように。

TOMO