東京SURVIVEgirl

東京都在住20代。洋楽・海外エンタメ・ゴシップの話題と都会の日々をSURVIVEする超パーソナルな記録。

【Netflix】全人類が共感できるエモい世界観『セックス・エデュケーション』

 

こんにちは!  TOMOです。

自粛が明けて仕事が始まると、日々があっという間に過ぎて2ヶ月ほどブログを放置しちゃいました😥そんな生活も飽きてもう8月になるので改めて更新して行きたいと思います!

 

Netflixは、いろいろ摘んで見るよりハマる番組を一気見するタイプなので、私のお気に入りの番組を紹介していきます!

 

今回は、日本でも話題の『セックス・エデュケーション』

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www.netflix.com

あらすじ

セラピストの母を持つオーティスは、経験もないのに性的な知識が豊富な高校生。同級生に誘われ、人付き合いが苦手な彼が秘密のセックス相談クリニックを始める。

 

現在シーズン2が公開中の本作ですが、シーズン3の配信が決定されたニュースがあり「セックス・エデュケーション(略してSE)」のファンとしては超うれしいです!

 

とにかく最初に言っておきたいのが

タイトルで釣られると痛い目あうぞ!

です。断じて言えます。

ただの下ネタ盛りだくさんのティーン番組ではありません。

 

 

さて何が違うのか?

SEが気になる方の為に私の推しポイントをあげていきます! 

 

①独特の舞台背景とカルチャー

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見ていてまず気になるのがドラマの舞台背景。出演者はがっつりイギリス英語訛りで、映るのは森林やレンガの建物など、なんとなくイギリスの田舎町であることは分かる。しかし彼らはアメリカの80年代のようなファッションをしていて、現代ドラマのはずなのにどこか懐かしく感じる独特な舞台が、見ている私たちを自然と物語に引き込んでいく。

実際に撮影はイギリスのウェールズで撮影され、脚本家と監督が語るには、インスピレーションの素は1985年の映画『ブレックファスト・クラブ』だとのこと。

「(この作品は)国籍はない。10代のユートピアみたいなものだと思っているんだ。コミック本の世界に、この10代の子たちが存在しているようなね」

劇中のサウンドトラックも、Ezra Furmanが書き下ろしたオリジナル曲を軸に、1970年代末から1980年代にかけて世界的に流行した人気の音楽のスタイルであるシンセポップ(Synthpop)が展開され、時代感のある雰囲気を存分に楽しめます。

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そういった国籍や時代が交差した舞台背景が、どこか親しさと懐かしさを生み、ドラマの独特な温かくて哀愁に満ちた人間くさい部分を際立たせているんです!

 

②現代風刺がリアル 

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登場人物のキャラクターの豊さといったら凄い。

ゲイの友達から始まり、レズビアンバイセクシャルLGBTのキャラクターがドラマに取り入れられるなんて今や当たり前だし、むしろ必須のように感じる。

SEでは、「男が男を好きなこと」をわざわざ問題視なんてしない、シーズン2から引用すると「ア○ルセックスの前の洗浄ってどうするの」と随分とリアルな着眼点をついてくる。それだけじゃない、もっと具体的な話題がバンバン出てくる、まさに”性教育”というタイトルに負けない内容。

パーソナルな悩みだけでなく、現代問題も垣間見える。

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例えば、シーズン1でオーティスがメイヴを病院に迎えに行くシーン。病院に入ろうとするオーティスを中絶反対を訴える2人に声をかけられます。アメリカではトランプ政権になってから近年、「福音派」はじめキリスト教保守派による「中絶反対」運動が目立っていて、とってもセンシティブな問題になってます。なかなか取り上げにくい問題を、シーンの中に組み込むのは流石です。

その他もティーンの薬物問題、フェミニズムや、爽快なガールスクワッドの場面など盛り沢山。

 

③親子と大人のストーリーも欠かせない

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大人だって大人の悩みがある。もっとも扱いにくい思春期の子供を持つ親なら尚更だし、歳を取れば取るほど人格が形成されて、自分の力じゃ簡単には変われなくなる。

劇中では、同性愛者の両親や問題児を息子に持つ校長、薬物常習者の親など、何かしら抱える問題が出てくる。彼らとメインの登場人物であるティーンエイジャーの絡みが、ドラマを見ている誰もが感じたことのある親子の葛藤や愛情に心が揺さぶられる。

あえて抽象的に言うと、私は特にシーズン2を通して”人は簡単に変われない”という悟りがグッときたかな。どうしても上手くいかない相手や変われない人は必ずいて、そういう人に対して希望を持っては何度も身を擦り減らすのはやめて、プランBというか別の捉え方や道を選んだ方が自分の為だと感じました。

 

 

④性は生きる上で逃れられないテーマ 

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シーズン2でメイヴの友人エイミーがバスで性的暴力を受け、その後彼女は平気なフリを続けますが、大きなショックを受けていたシーンがあります。まず彼女は被害を受けた当日でも、警察に行くように勧めるメイヴを「大丈夫」と言って何度も断るんですよね。むしろ笑い話のようにして平気な様子を見せていて、私は心が締め付けられました。

彼女はバスに乗れなくなるし、彼氏にさえ触れることを拒否します。

そこで周りの女友達の協力によって心の傷を次第に癒していくんですが、エイミーみたいな経験をする女の子って世界のどこかで必ずいると思うんです。

だからSEを通して、性被害を受けた子が「自分のせいだ」なんて思わないように、言いにくい話題でも1人で悩まずに解決に繋がるといいなあ、なるだろうなって感じました。

 

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どうしてもネタになってしまうタイトルや内容だけど、物語の根底はとっても温かいヒューマンドラマなんです。

パートナーの性癖が気になるけど、言い辛くてつい避けてしまい、揉めてしまったカップルが出てくるんですが、オーティスが出した解決策は超シンプルで「話し合う」だった。

相手を思うなら、素直に自分が何を思っているか、何がわからないか、聞いてみる。すると自分の想定外だった答えが返ってくるかも。そんな深刻にならなくてよかったかも。

それって普通に生活していても、社会で生きてて人間関係がある上でよくあるシチュエーションだなって思って。

 

思ったより奥深くて、笑えて、ちょっと泣けるかもしれない『セックス・エデュケーション』、是非ご覧くださいませ!(どこの回し者だ)

 

TOMO